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kada-lab

報告

2019年の加太での展開総括

我々の活動以外にも、2019年の加太は、これまでの出来事に加えて新たに色んな芽が出た1年でありました。

まず、青少年国際交流センターの完成で課外活動の幅が広がったこと、気軽に加太の魚介が食べられるsea food & café SERENOの開店でこれまで以上に食と漁業を通した加太の姿を見てもらえるようになったこと、夏に行われたサマーサイエンスキャンプでは日本全国の中高生が加太に集結して東大と和歌山を知ってもらうきっかけになったこと、和歌山市初の地域おこし協力隊が加太で活動を開始したことや、トレジャーハンティングの開催により来年のリノベーションスクールに向けて加太の面白さを多くの人に知ってもらえたこと、ビーチでのグランピング運営や友ヶ島砲台跡での音の企画展、そして先月の、新丸ビルレストランフロアでの加太フェアの開催など、他にもまだまだ書ききれないほど多くのことが起こりました。和歌山の決して大きくない一漁師町である加太ですが、内外の非常に多くの人たちが関係者となり「加太を盛り上げたい」という同じ想いの元、様々な企画ができ、本当に素晴らしいと感じます。

地域ラボでも、他分野の研究者との交流や地域ゼミの開催、友ヶ島の調査研究や加太の歴史や住まいに関する調査などを行うことができました。また、来年度には新たに市と生産技術研究所の連携協定に伴う人材派遣制度で地域ラボにて研究員が配属される予定になっています。来年は、これまでの研究や活動、加太の発信に加えて、加太を取り巻く取り組みやそれらの受け入れ方について、まちづくり学として他の地域に横展開していけるようなアウトプットを目指したいと考えています。

まちづくり、とは非常に広義な言葉です。様々な人が様々な形でまちに面白いものをもたらします。そんな中、そのまちの核となるもの、すなわちどのような状況でもここではこれを大事にしていく、というものを全員で共有していれば様々な新展開にも対応できるまちになる、ということを目の当たりにした一年でした。


加太のまちと友ヶ島を望む(加太中学校屋上より)